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3 使用の手引き
パワーオンセルフテスト(POST)
ノートパソコンの電源をオンにすると、パワーオンセルフテスト(POST)と呼ばれる一連のソフトウェ
ア制御の診断テストが実行されます。POSTを制御するソフトウェアは、ノートパソコンアーキテクチ
ャの固定部分としてインストールされています。POSTには、ノートパソコンのハードウェア構成に関
する記録が含まれており、システムの診断チェックを行うために使用されます。この記録は、BIOSセッ
トアッププログラムを使用することによって作成されます。POSTが記録と既存のハードウェア間の相
違を発見すると、BIOSセットアップを実行することによって、相違を訂正するように要求するメッセー
ジがスクリーンに表示されます。テストが完了すると、ハードディスクにOSがインストールされていな
い場合は、
「OSが見つかりません」というメッセージが表示されます。これは、ハードディスクが正しく
検出され、新しいOSをインストールする準備ができたことを示します。
S.M.A.R.T. (Self Monitoring and Reporting Technology)はPOST中にハードディスクドライブを
チェックし、ハードディスクドライブを修理する必要がある場合、警告メッセージを表示します。起動
中にハードディスクドライブの警告が表示されたら、データを直ちにバックアップしWindows のデ
ィスクチェックプログラムを実行してください。Windowsのディスクチェックプログラムを実行するに
は、(1)[マイコンピュータ] で任意のハードディスクドライブのアイコンを右クリックし、(2) [プロパテ
ィ] を選択し、(3) [ツール] タブをクリックし、(4) [チェックする] をクリックし、(5)ハードディスクドライ
ブを選択し、(6) [完了]を選択して物理的損傷をチェックし、(7)[スタート]をクリックします。Symantec
のNorton Disk Doctor などのサードパーティ製のディスクユーティリティは同じ機能を備えており、
使いやすさと機能においてそれらのユーティリティのほうが勝っています。
電源をオンにする
電源をオンにすると、ノートパソコンの電源オンメッセージがスクリーンに表示されます。必要に応
じ、ホットキーを使用して輝度を調節することができます。システム構成を設定または修正するため
にBIOSセットアップを実行する必要がある場合は、起動時に[F2]を押してBIOSセットアップに入りま
す。スプラッシュスクリーンの間に[Tab]を押すと、BIOSバージョンなどの起動情報が表示されます。
[ESC]を押すと、利用可能なデバイスから選択して起動するための、起動メニューが表示されます。
重要:ディスクチェックユーティリティを実行した後にも、起動中にメッセージが表示される場合、ノー
トパソコンを修理に出す必要があります。そのまま使用すると、データが失われることがあります。
注:起動する前に、再度電源をオンにするとディスプレイパネルが点滅します。これは、ノートパソコ
ンのテストルーチンの一部で、ディスプレイの故障ではありません。
重要:ハードディスクドライブを守るために、一度電源が切れてからもう一度電源を入れるまでに、
5秒以上時間をおいてください。