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4 ノートパソコンを使用する
電源管理
ノートパソコンには多くの自動または調整可能な省電力機能が搭載されており、バッテリの
寿命を最大限に伸ばしたりTCO(Total Cost of Ownership)を削減するために使用できます。
BIOSセットアップの [電源] メニューを通して、これらの機能の一部を制御できます。ACPI電
源管理設定はオペレーティングシステムを通して行えます。電源管理機能は、コンポーネン
トを頻繁に低消費電力モードにする一方、システムの要求に最大限対応可能で、可能な限り
電力を節約できるように設計されています。これらの低パワーモードは「スタンバイ」(ま
たはサスペンド)および「ハイバーネーション」モードまたは休止状態(STD)と呼ばれてい
ます。スタンバイモードはオペテーティングシステムが提供する簡単な機能です。ノートパ
ソコンがどちらかの省電力モードに入っているとき、ステータスは次のように表示されます:
「スタンバイ」: 電源LEDの点滅、「ハイバーネーション」: 電源LEDオフ。
フルパワーモード & 最大パフォーマンス
ノートパソコンは、Windowsの電源管理とSpeedStepを設定することによって電源管理機能
を無効に設定しているとき、フルパワーモードで作動します。フルパワーモードで動作して
いるとき、電源LEDはオンになっています。システムパフォーマンスが気になる場合は、
全ての電源管理機能を無効にして、「最大パフォーマンス」を選択してください。
ACPI
拡張構成および電源インターフェイス(ACPI)は、特にWindows以降、電源管理とプラグアン
ドプレイ機能を制御するためにIntel、Microsoft、Toshibaが開発したものです。ACPIは、ノ
ートパソコン用の電源管理の新しい規格です。1999年12月1日以降の日付を持つBIOSを
使用してWindows 98をインストールすると、ACPIは自動的にインストールされます。
注: APMはWindows NT4やWindows 98のような古いオペレーティングシステムで使用さ
れていました。Windows XPやWindows 2000やWindows MEのような新しいオペレーテ
ィングシステムはACPIを利用するため、APMはこのノートパソコンを完全にサポート
していません。
サスペンドモード
「スタンバイ」(STR)と「ハイバーネーション」(STD)では、CPUが停止しほとんどのノー
トパソコンデバイスは最低の状態に入ります。サスペンドモードはノートパソコンの電源状
態を最小にします。システムが指定した時間使用されないとき、または機能キーを手動で使
用しているとき、ノートパソコンはサスペンドモードに入ります。STDモードに入っている
と、ノートパソコンは電源がオフになっているように見えます。サスペンドモードの使い方
については、次ページの「電源状態の概要」表をご覧ください。
省電力
このモードはCPUクロックを下げるだけでなく、液晶ディスプレイのバックライトを含め、
デバイスを低い動作状態にします。システムが一定の時間アイドル状態になっていると、ノ
ートパソコンは「スタンバイ」モードに入ります。時間の設定はWindowsの電源管理を通し
て設定できます。システム操作を回復するには、何かキーを押します。